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不育症(ふいくしょう)

 不育症(ふいくしょう)とは妊娠は可能だが、流産や死産を繰り返し生児を得ることができない病態や症候群のことをいいます。
 不妊ではないものの、不育症で悩んでいるという女性も少なくありません。

 一説によると、年間8万人くらいの不育症患者がいるともいわれています。

 流産自体は妊娠全体の10~15%くらいの頻度で起こり、妊娠したことのある女性の約41%が経験していることなのですが、一度、流産すると次回の妊娠で流産する危険性が高くなってしまうので注意が必要です。

 二回、もしくは、三回以上続けて流産した場合は、不育症の検査を受けた方がいいかもしれません。
 不育症の原因によっては、有効な治療法があるからです。

 不育症の原因と頻度

1.内分泌異常(ホルモンバランスが乱れることです):20%
 卵巣ホルモンの異常の他に、甲状腺機能の異常、糖尿病、副腎機能の異常なども不育症の原因になります。

2.子宮異常:15%
 子宮奇形、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜症など子宮の形の異常があるものです。

3.染色体異常:4~8%
 夫婦の染色体異常:夫婦ともに健康でも、どちらかが保因者の場合があります。
 その場合、一定の確率で胎児に異常が生じるため流産や早産が起こりやすくなります。
 胎児の染色体異常:通常の流産の半数以上はこのタイプです。

4.感染症:1~2%
 梅毒、トキソプラズマ、クラミジア、ウイルスなどの感染によるものです。

5.免疫的異常
 血液型不適合妊娠:母親がRh(-)型の場合に、適当な治療をしないと何度も胎児死亡を起こします。
 自己免疫疾患:SLEという病気のかたが治療不十分のまま妊娠すると妊娠中に異常がでやすくなります。

6.その他
 全身疾患:心疾患、慢性腎炎、血液疾患など
生活、環境因子
遺伝病

7.原因不明:50~60%


 不育症の原因がわかれば、改善できる可能性もありますが、不育症の約50~60%が原因不明だともいわれています。

 また、不育症の一部の検査や治療には健康保険が適応されず、自己負担での治療(検査)になってしまうという問題もあるようです。

 公的助成制度のある不妊症の治療に比べて不公平ですし、不育症への経済支援は有効な少子化対策にも成り得ます。

 不育症への認知度が高まって、公的助成制度ができれば、一人目の子供はもちろん、二人目や三人目を望む夫婦も増えることでしょう。

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